縁壱という規格外の存在を除けば、千年にわたり絶対的な恐怖として君臨した鬼舞辻無惨の強さは圧倒的だ。無限の再生能力と、相手を一撃で細胞破壊に至らしめる猛毒、そして変幻自在の肉体変化。彼との戦闘は、個人の武勇で勝てるものではなく、文字通り全人類の総力戦であった。
無惨の下に集う上弦の鬼たち、とりわけ黒死牟や童磨、猗窩座といった上位陣の戦闘力も常軌を逸している。数百年にわたり柱たちを屠り続けてきた彼らの威圧感は、作中の緊張感を極限まで高めた。人間がいくら剣技を磨こうとも、肉体的な再生速度と圧倒的なセルパワーの壁を越えることがいかに困難であるかを、彼らは残酷なまでに証明してみせたのである。