伝説の映画聖地はいかに進化したか!最新設備と特撮の全貌に迫るにまつわる役立つ知識を詳しく紐解きます。

スタジオの敷地に足を踏み入れると、どこか凛とした静寂と緊張感が漂っている。それもそのはず、ここは世界的巨匠たちが名作を焼き付けた聖地だからだ。中でも燦然と輝くのは、黒澤明監督が手がけ、ヴェネツィア国際映画祭で最高賞の金獅子賞を受賞した『羅生門』の存在だ。密林に注ぐ日光と影の濃淡を大胆にとらえたカメラワークは、当時の世界映画界に激震を与えた。

また、日本映画の美学を極限まで高めた市川崑監督の存在も忘れてはならない。怪奇と美が同居するミステリーの金字塔『犬神家の一族』をはじめ、繊細な照明設計と計算し尽くされた構図によって構築された独特の映像美は、このスタジオの卓越した美術・撮影スタッフ陣との二人三脚によって生み出された。格式高い時代劇の重厚なセットから緊迫した人間ドラマまで、スクリーンに命を吹き込む伝統は、いまもスタジオの壁一つひとつに深く刻まれている。