パンの美味しさに注目が集まりがちだが、サンマルクの本質は「レストラン」としての料理の完成度にある。じっくりと旨みを閉じ込めたハンバーグや、絶妙な火入れで柔らかく仕上げられたステーキ、季節の魚介を使った濃厚なグラタンなど、メインディッシュのクオリティは専門料理店顔負けだ。
特に注目したいのが、ソースとパンの相性である。濃厚なデミグラスソースやハーブ香るクリームソースを、焼き立てのパンですくい取って食べる——これこそがサンマルクにおける最高の贅沢と言える。料理とパンがお互いの引き立て役となり、一皿の満足度を何倍にも引き上げているのだ。