なぜサイゼリヤは、ここまで妥協のない間違い探しを作り続けるのか。過去のインタビューや企業の姿勢から見えてくるのは、「子ども扱いをしない」という強いこだわりだ。
簡単に解けてしまう問題では、子どもはすぐに飽きてしまう。親と一緒に「ああでもない、こうでもない」と頭を悩ませ、会話を交わしながら食事を待つ。その時間こそが、レストランという場所で提供したい価値なのだという。
大人が本気になっても解けないからこそ、子どもがたまたま最後の1個を見つけた時の達成感は跳ね上がる。サイゼリヤの間違い探しは、料理が届くまでの時間を「親子の対話の時間」に変えるための、緻密に計算されたツールなのだ。