今注目を集めている ヤヌスの鏡から現在まで!伝説アイドル杉浦幸の知られざる現在地について、多角的な視点を分かりやすく掲載しています。

彼女の名を全国区に押し上げ、社会現象にまで高めた最大の転機といえば、フジテレビ系列で放送された主演ドラマ『ヤヌスの鏡』に他ならない。制作を手掛けたのは、数々のドラマチックな名作を世に送り出した大映テレビだ。

過激な愛憎劇や意表を突く怒涛の展開で一世を風靡した大映ドラマの象徴とも言える本作で、彼女は二重人格のヒロインを見事に演じ分けた。厳格なおばあちゃんに抑圧された気弱な優等生「小沢裕美」と、夜の街を支配する凶暴な不良少女「大沼ユミ」。手鏡の割れる音とともに人格が切り替わる過激な演出と衝撃的なストーリーは、お茶の間に強烈なトラウマと熱狂を同時に植え付けた。

過酷を極めた撮影現場でのエピソードは、今やテレビ史の語り草だ。連日のハードスケジュールに加え、未経験に近い状態から要求される極限の演技。過呼吸になりながらも役柄に喰らいつき、NGを出さずに挑み続けた姿勢は、若き表現者としての覚悟そのものだった。