オーダー時に最も重要なのは、ベースとなる髪のアンダートーンと仕上がりの明度設定だ。都内の実力派カラーリストたちへの独自取材により、肌のトーンアップを約束する現場のリアルな薬剤配合比率が明らかになった。
まず、ブリーチなし(明度8〜10トーン)で仕上げる場合、鍵を握るのは「ピンク・オレンジ・ベージュ」の三位一体だ。ベースが持つ特有の赤味を消し去るのではなく、味方につける配合が求められる。推奨される黄金比率は【コーラルオレンジ 4 : ウォームピンク 4 : シアーベージュ 2】。ベージュを2割差し込むことで、暖色特有の重さを打ち消し、光が透過した瞬間に柔らかなヴェールを纏ったようなツヤが生まれる。
一方、1回以上のブリーチ(明度14トーン以上)を施すダブルカラーでは、黄ばみを抑えつつ淡い発色を狙う。【クリア剤 5 : コーラルピンク 3 : ベリーピンク 1 : ラベンダーアッシュ 1】という繊細な設計が威力を発揮する。ラベンダーを1滴忍ばせることで退色時の嫌な黄色味を先回りしてキャンセルし、まるで水彩画のようにピュアな透け感を描き出せる。