金融庁が公表しているつみたてNISA導入時の各種試算や個人投資家向けの報告書によれば、20年以上の長期保有を行った場合、過去のデータ上では元本割れのリスクが極めて低くなることが示されている。しかし、現実の個人投資家が直面する最大の壁は「途中で暴落が来たときに恐怖で売却してしまうこと」だ。投資本を読む本質的な意義は、まさにこの精神的動揺を防ぐメンタルモデルを構築することにある。
SBI証券などの主要ネット証券における投信積立ランキング上位を占めるのは、一貫して低コストの全世界株式やS&P500連動型のファンドだ。これらの投資信託がなぜ圧倒的な支持を得ているのか、書籍を通じてその理論背景を理解していれば、相場が一時的に20%〜30%急落しても「今は安く買えるバーゲンセールだ」と冷静に捉えることができる。単に銘柄名だけを真似るのではなく、本を通じて「なぜその投資先なのか」という根拠を腹落ちさせることが失敗を防ぐカギとなる。