かつて「中国人民解放軍で最も若い将軍」として脚光を浴びた毛新宇。2026年現在の彼は、軍の表舞台から一歩退いた位置で静かな活動を続けている。軍事科学院における研究者としての肩書は維持しつつも、党の公式な重要行事における露出度は意図的に抑えられているのが実情だ。
中国共産党の内情に詳しい関係者によると、習近平政権による権力集中が進むなか、毛家の絶対的な象徴性は両刃の剣となっている。政権にとって建国の父の血筋を無下に扱うことはできない。しかし、過度な発言力を持たせることもまた、現在の集権体制にとってはリスクとなる。その絶妙な均衡の上に、今日の彼の地位は成り立っている。