2000年代中盤、日本のテレビドラマ界はまさに黄金期を迎えていた。その中心にいたのがフジテレビの月9枠であり、その象徴的なヒット作となったのが『のだめカンタービレ』である。
千秋真一というキャラクターは、原作漫画のファンからも非常に高い再現度が求められる難役だった。玉木宏は圧倒的なビジュアルの美しさだけでなく、コミカルな顔芸やツッコミの切れ味、そして音楽に苦悩するシリアスな表情までを見事に表現。クラシック音楽という一見ハードルの高いテーマを、老若男女が楽しめる極上のエンターテインメントへと昇華させた。
この作品の爆発的なヒットにより、クラシックCDの売上が急増し、指揮者を目指す若者が増えるなど、社会現象とも言えるムーブメントが巻き起こった。日本のテレビドラマ史においても、彼の存在感は今なお燦然と輝いている。