かつて港湾物流の最前線として機能していたこのエリアは、時代とともに市民や旅人に開かれた親水空間へと姿を変えてきた。東京都港湾局主導によるインフラ整備と空間デザインの刷新により、東京湾ウォーターフロントの結節点としての役割は年々重みを増している。無機質なコンクリートの埠頭から、誰もが海辺の潤いを感じられるモダンな回遊拠点へ。その進化の歴史は、そのまま東京という都市の成熟の軌跡と重なる。
近年では旅客不定期航路事業の規制緩和や多様化も後押しし、従来の定期航路にとどまらないユニークなクルーズプログラムが次々と誕生している。単なる対岸への渡し舟ではなく、エンターテインメントや地域活性化を担う重要な社会インフラとしての期待も大きい。波打ち際に整備されたウッドデッキやオープンカフェには、週末ともなれば心地よい海風を求めて多くの人々が集う。