パフェの可能性をアートとエンターテインメントの領域へと押し上げたのが、1972年創業の京都の雄「からふね屋珈琲」だ。常時150種類以上を誇るメニュー表は、眺めているだけでめまいを覚えるほどの壮観さを誇る。
なかでも三条本店で事前予約制として君臨する超大型パフェ「ル・レーヴ」やモンスターシリーズは、総重量数キロから数十キロ単位に及ぶ。もはや個人の食事ではなく、パーティーや記念日の主役として設計された芸術品だ。さらに同店の真骨頂は、エビフライやから揚げ、アメリカンドッグといった揚げ物をパフェに大胆に突き刺す実験精神にある。「甘味と油分のマリアージュ」という未踏の味覚体験は、一度味わえば病みつきになる中毒性を秘める。
常連の間では、季節限定のフルーツを惜しみなく増量した裏カスタマイズや、特定店舗でしかオーダーできないシークレット構成のパフェが静かな争奪戦を生んでいる。