「まだ雨も風もそこまで強くないのに、なぜ新幹線が止まるのか?」と首をかしげた経験はないだろうか。だが、現代の新幹線運行システムは「現在の天気」ではなく「数時間後の安全限界」を先回りして動いている。
JR各社が計画運休の可能性を公表する第一報は、運行予定日の「48時間前〜24時間前」が目安だ。2026年の現行運用では、沿線の沿道風速が規定値(おおむね風速25〜30m/s以上)に達すると予想されたり、時間当たりの連続降雨量が警戒ラインを超えると算出された段階で、途中で列車を孤立させないための予防的運休が発令される。
気象アンサンブル予測の精度向上に伴い、事前のアナウンス時期は年々早まる傾向にある。ただし、台風の進路が直前で逸れた場合でも、一旦決定された計画運休が即座に取り消されるケースは少ない。発表が出た時点で「旅行スケジュールの組み直し」へ直ちに切り替えるのが安全策だ。