A4規格の寸法を正確に把握することは、デザイン制作や印刷時の意図せぬレイアウト崩れを防ぐ最良の防衛策になる。ミリメートル表記の210mm×297mmをセンチメートルに換算すると、短辺21.0cm、長辺29.7cmだ。インチ表記に置き換えると約8.27インチ×11.69インチとなる。デジタル画面上で画像を扱うグラフィックデザインの現場では、解像度(dpi)に応じたピクセル換算が欠かせない。WEB表示向けとされる72dpi環境では「595×842ピクセル」、標準的な印刷用となる300dpiでは「2480×3508ピクセル」、高精細なオフセット印刷で求められる350dpiでは「2894×4093ピクセル」の解像度がそれぞれ必要とされる。解像度の設定を間違えると、プリント時に画像が粗くなったり輪郭がぼやけたりするため注意が必要だ。
他の主要な紙サイズとの関係も整理しておこう。A3サイズは297mm×420mmで、A4のちょうど2倍の面積を持つ。A3の長辺を半分に折るとA4サイズぴったりに収まる仕組みだ。一方、文房具店や教科書でよく使われるB5サイズは182mm×257mmであり、A4よりもひと回り小さい。A判とB判ではルーツが異なるため、コピー機で拡大・縮小倍率を指定する際は「A4→B5(86%)」「A4→A3(141%)」といった標準倍率を活用するのが失敗しないコツだ。