解散時の万歳三唱の起源は、明治時代にまでさかのぼる。日本政治史の記録によれば、1897年(明治30年)の第11回帝国議会の解散時、衆議院本会議場で議員が万歳を叫んだのが最初とされる。それ以前の1894年、伊藤博文内閣下の第3回解散時にも一部で叫ばれた記録があるが、議場全体に広まったのは明治30年だ。
当時は大日本帝国憲法の下、天皇の権威に対する忠誠を示す意味合いが強かった。「天皇陛下万歳」という言葉の省略形として万歳が唱えられたのが始まりである。しかし時代が平成、令和へと移るにつれ、その宗教的・権威的な色彩は薄れ、国会独特の慣習へと変化していった。