2026年現在の主要空港において、テクノロジーの進歩が搭乗体験を劇的に変えたことは事実だ。羽田空港をはじめとする主要拠点では、事前に顔情報を登録しておくことでチェックインや保安検査、搭乗ゲートを顔認証のみでスルーできるシステムが定着した。
さらに最新鋭のX線CT検査装置を備えたスマートレーンにより、液体物や電子機器を鞄に入れたまま通過できるようになったため、検査自体の所要時間は従来比で約半分に短縮されている。
だが、ここには落とし穴がある。「検査が早くなった分、ギリギリに到着する利用者が増えた」結果、特定の時間帯に保安検査場へ人が一気に集中する現象が起きているのだ。技術が進歩しても、人間の行動心理がもたらすボトルネックは完全には解消されていないのが実情である。