この店を語る上で絶対に外せないのが、ナポリピッツァ世界選手権で世界第6位(日本人1位)に輝いた林秀晃氏の存在だ。株式会社レストランバンクを率いる林氏の美学は、チェーン展開にありがちな均質化とは無縁の場所にある。「トラットリア ピッツェリア アレグロ」の看板に宿るのは、ナポリ現地の路地裏で息づくピッツァづくりの魂そのものだ。
厳しい審査基準で知られる真のナポリピッツァ協会(AVPN)の認定店であるという事実は、決して単なる飾りではない。小麦粉、水、酵母、塩のみで練り上げられる生地の配合、発酵温度の微細な管理、そして約450度を超える高温の窯内でわずか60秒から90秒の間に焼き上げる神業。一見シンプルに見える工程のすべてに、長年培われた職人の直感と科学的な探求が凝縮されている。