多くのグラビアアイドルが自身の見せ方に苦心する中、彼女のアプローチは根本から異なっていた。カメラの前で照れや躊躇を見せれば、企画そのものが破綻する。完璧な発声と冷静沈着な佇まいを崩さず、シュールな状況をあえて客観視して演じ切る胆力が求められた。
同番組の名物企画であった『熱湯コマーシャル』の熱気と喧騒が隣り合うスタジオで、彼女はひたすらプロのキャスターとしてのトーンを崩さなかった。脱ぎ着の過激さだけが取り沙汰されがちだが、本質は高度なコントにも通じるシュールレアリスムだったのだ。冷徹なまでのセルフコントロールこそが、彼女を単なる一発屋で終わらせなかった最大の武器だった。