民間初の月周回飛行を目指した「dearMoonプロジェクト」への参加発表は、世界を驚天動地させた。宇宙空間から地球を見つめるという常軌を逸したスケールの構想は、彼の内面にどのような変化をもたらしたのか。
計画の変遷や延期を経験する中で、彼が向き合ったのは極限の孤独と、宇宙の深淵に広がる絶対的な静寂だった。日常の瑣末な喧騒から完全に解き放たれた思考は、彼自身の芸術観をより根源的なものへと純化させた。漆黒の宇宙空間を想起させるような広がりと深みを持つビジョンが、現在の彼の創作意欲をかつてないほど強固に駆動させている。