居酒屋のメニュー表で見かけるやげん軟骨。実は、鶏肉1羽からほんの1個(およそ20g〜30g程度)しか取れない非常に希少な部位である。解剖学的には胸軟骨(舟形軟骨)と呼ばれる部位であり、胸肉の先端部分に位置している。
その独特な名前の由来は、江戸時代の歴史にまで遡る。生薬やすり鉢で薬草をすり潰すために使われていた漢方薬の道具「薬研(やげん)」に形が似ていることから、その名がついたとされる。かつては捨てる部位とされることもあったが、外食産業の進化と共にその価値が再発見され、今や酒場になくてはならない存在となった。