いま大須でヒットするフードには明確な共通点がある。「片手で持てる」「一口目のインパクト」「そして冷めても裏切らない味」だ。長年街の顔として君臨する台湾唐揚げの老舗『李さんの台湾名物屋台』をはじめとする激戦区において、新参の店舗が生き残るハードルは決して低くない。
今年注目を集めているのは、注文を受けてから目の前で炙る生ドーナツや、特製スパイスをまぶした極厚の豚串焼きだ。単に「動画映え」するだけでなく、一口食べた瞬間に素材の良さや仕込みの丁寧さが伝わる本物志向の店だけが、リピーターを獲得して生き残っている。SNSのバズをきっかけに訪れた若者が、最終的にその「味のクオリティ」に唸ってリピーターになる循環が生まれているのだ。