足元の地域に深く根を張りながらも、その視線は確実に世界へと開かれている。校内に新設された「イノベーション・ラボ」には、最先端の3Dプリンターやデータ解析端末、そして海外の提携校と常時接続可能な大型モニターがずらりと並ぶ。
国境を超えた共同ワークショップも特別なことではない。生徒たちにとって英語は「テストのために暗記する科目」ではなく、「自分のアイデアを世界へ伝え、共通のプロジェクトを動かすための実用ツール」として機能している。
時差を超えて東南アジアや欧州の同世代と環境問題について議論を交わす姿は、ここが地方都市の高校であることを一瞬忘れさせるほどだ。ローカルな課題意識とグローバルな視座が、同じ校舎の中で見事に融合している。