土が乾ききってしまうと、茄子は即座にSOSのサインを発する。最初に現れるのは葉の垂れ下がりだが、これを放置すると蕾や開花直後の花がボロボロと落ち始める。さらに深刻化すると、せっかく実った果実の表面からつやが消え、硬く小さくなった「ボケ茄子」と呼ばれる状態に陥る。
根本的な原因は、根の吸水能力に対して株全体の蒸散量が圧倒的に上回っていることにある。とくに真夏の高温期、葉からの蒸散速度は人間の想像を超える。根が十分な水分を吸い上げられないと、植物体は生き残るために自ら実や花を切り捨てる選択をするのだ。また、水を与えすぎているのに葉が枯れる場合は、土中の酸素不足による根腐れを疑う必要がある。