半世紀以上にわたり、日本の家庭に寄り添い続けてきたNHKの幼児向け教育番組は、単なる娯楽の枠を超えた社会的価値を果たしてきた。幼少期の豊かな感情を育み、言葉やリズム感を養うための工夫が、楽曲やダンスの随所に散りばめられている。
親が子どもだった頃に聴いていた歌が、時を経て自分の子どもと一緒に口ずさまれる。そんな世代を超えたバトンタッチを可能にするのが、このおかあさんといっしょ メモリアルベストの真価だ。画面を挟んで親子の会話が弾み、家庭内に温かい笑顔が広がる空間こそが、制作陣の目指した究極の姿なのかもしれない。