シャトレーゼで話題となった問題の真相とは何だったのか。それは、低価格・高品質という魔法の掛け算を維持するために、製造現場と販売店にすべての負荷を押し付け続けた「無理なビジネスモデルの破綻」に他ならない。
事態の重篤さを受け止め、企業側もようやく重い腰を上げた。外部の第三者委員会による調査報告を受け、賞味期限の管理システムを人の手から完全デジタル管理へと刷新。工場から店舗に至る全工程で二次元コードによる個体識別とリアルタイム追跡を導入し、人為的な改ざんが物理的に不可能な環境整備を進めている。
さらに、フランチャイズ加盟店との契約体系を見直し、不透明だった廃棄負担の軽減や対話窓口の常設化に着手。これまでの拡大路線を一時凍結し、全社を挙げた意識改革プログラムの実行を発表した。失われた信頼を取り戻すための抜本的な組織改革が、いま文字通り正念場を迎えている。