小和田家のルーツは、現在の新潟県村上市、旧越後村上藩に遡る。江戸時代、村上藩の内藤家に仕えた武士の家柄であり、質実剛健な気風と学問を尊ぶ精神が代々培われてきた。明治維新という巨大な社会変動のなかでも、その学究的な志が途切れることはなかった。
明治から大正、昭和へと時代が移るなか、小和田家は多くの教育者を輩出する。皇后雅子さまの曽祖父にあたる小和田金吉氏は教育界に身を捧げ、祖父の小和田毅夫氏もまた旧制中学校の校長などを歴任した名教育者として知られる。教育を通じて社会の礎を築くという一族の強い使命感は、世代を超えて受け継がれる小和田家の揺るぎない背骨となった。