スピードのJRに対し、旅情とコストパフォーマンスで存在感を示すのが広島電鉄株式会社の路面電車(広電)だ。広島駅始発の広電2号線(宮島線)に乗車すると、終点の広電宮島口駅までの所要時間は約60分から70分を要する。移動時間だけを見ればJRに軍配が上がるものの、広電には独自の強みが存在する。
最大の魅力は、八丁堀や紙屋町といった繁華街、さらには原爆ドーム周辺の主要ホテル街から乗り換えなしで一直線に移動できる点にある。さらに、広電とフェリーがセットになった1日乗車乗船券などの割引プロダクトを利用すれば、全体の交通費を大幅に抑えることが可能だ。急ぎの移動ならJR、街の情緒と経済性を楽しむなら広電という使い分けが、満足度の高い旅行ガイド・交通アクセスの鉄則と言える。