石原裕次郎が設立した石原プロモーションは、日本のエンターテインメント史において異彩を放つ伝説的プロダクションだ。映画業界の旧態然とした枠組みに挑み、莫大な資金を投じて制作されたテレビドラマ『西部警察』は、全国規模の爆破ロケや豪快なカーチェイスで視聴者の度肝を抜いた。
そこには、裕次郎を慕う俳優陣「石原軍団」の強い結束があった。同社は単なる芸能事務所を超え、災害時の大規模な炊き出し支援など、社会的な存在感を持つ独立独歩の集団として機能したのである。『太陽の季節』から始まった時代のうねりは、石原プロという強固な城塞となって実を結んだ。