ジブリ作品におけるススワタリの存在感を決定づけている要素として、音楽家・久石譲が手掛ける楽曲の存在を忘れてはならない。『となりのトトロ』における軽快で少し妖しげな旋律や、『千と千尋の神隠し』のボイラー室で流れるリズミカルなトラックは、視覚的な動きと完璧に同期している。
久石譲の楽曲は、不規則に動き回る小さな影たちに独特の律動感を与え、観客の感情を揺さぶる。音と映像が融合することで、セリフを持たないススワタリたちが雄弁にストーリーを語り始め、ファンタジーアニメとしての完成度を極限まで高めているのだ。