カルチャー文脈における洲本の爆発力も忘れてはならない。同市は『ドラゴンクエスト』シリーズの生みの親である堀井雄二氏の出身地であり、市民広場に鎮座する銅像は長年ファンの聖地として愛されてきた。しかし2026年、その聖地化ビジネスは次元の違うフェーズへ突入している。
市内の歴史的街並みや洲本城跡を舞台にした、最先端AR(拡張現実)連動型の周遊ツアーがスタート。ゲームの世界観とリアルの城下町が融合した没入型体験は、国内のアニメ・ゲームファンのみならず、欧米やアジアからのインバウンド客を大挙して呼び寄せている。単なる「写真撮影スポット」から「滞在型エンターテインメント都市」へ。古き良き町並みを破壊することなく、デジタル技術をオーバーレイさせる手法は、地方観光の最適解として海外メディアからも熱い視線が注がれている。