彼女の凄みは、作品の振れ幅の広さにこそある。大ヒットを記録した『コンフィデンスマンJP』シリーズでは、変幻自在な変装と底抜けに明るいキャラクターで老若男女を魅了した。その一方で、社会派サスペンスドラマ『エルピス-希望、あるいは災い-』では、過去のトラウマに怯えながら国家権力の闇に立ち向かうアナウンサー役を熱演している。
特に『エルピス-希望、あるいは災い-』で描かれた、精神的に追い詰められた主人公の痛々しい姿や、すっぴんに近い表情でベッドに横たわるシーンは、視聴者に強いリアリティを突きつけた。『コンフィデンスマンJP』で見せるゴージャスな衣装と、サスペンスドラマで見せる無防備な姿のギャップ。この振れ幅の大きさこそが、視聴者の想像力を刺激し、時には事実とは異なる噂へと発展してしまう要因となっている。