韓国語で「11時」はどう言う?数字の罠とネイティブの会話術の疑問点について、専門知識を取りまとめてご紹介します。

韓国語の時間表現が複雑怪奇に思える最大の理由は、2種類の数字体系が1つのフレーズ内で衝突する点にある。時間を表す「時」にはひとつ、ふたつと数える固有数詞を使い、「分」や「秒」にはいち、にと数える漢数詞をあてる。これは韓国の言語文化に深く根ざした鉄則だ。

11時は固有数詞の「10(열=ヨル)」と「1(하나=ハナ)」を組み合わせた「열하나(ヨラナ)」がベースとなる。しかし、後ろに助数詞の「시(時)」が接続すると、語尾が変化して「열한(ヨラン)」へと姿を変える。つまり「11時」は「열한 시(ヨランシ)」が正解だ。これが「11時11分」となると、前半は固有数詞の「열한 시(ヨランシ)」、後半の11分は漢数詞の「십일 분(シビルブン)」となり、1つの文の中で2つの体系が同居する。国立国語院の規範でもこの二重構造は厳格に定義されているが、瞬発力を求められる日常会話では、ネイティブであっても早口のなかで言い淀む場面が珍しくない。