従来の芸能人であれば、所属事務所を通じたFAXや直筆コメント、あるいは記者会見で報告するのが通例だった。しかし粗品が選んだ発信の場は、自らの牙城である「YouTube」の生配信。飾り気のない雑談の合間に、まるで明日の天気を告げるかのような平熱のトーンで「結婚したわ」と言い放ったのだ。
配信画面のチャット欄は瞬く間に祝福の嵐と驚愕のコメントで埋め尽くされた。婚姻届を提出した直後の高揚感を漂わせつつも、どこか照れ隠しのように淡々と事務手続きの苦労を語る姿は、極めて粗品らしいスタイルだった。大手メディアにスクープを握られる前に自らの肉声でファンへ最速で届けるという手法は、ネットネイティブ世代の新たなスター像を決定づける象徴的な一手となった。