関係者への取材で明らかになったのは、古河工場の深部で進められている次世代EV商用車の専用混流生産ラインの全貌だ。エンジン車とバッテリーEV(BEV)を同一ライン上で柔軟に組み立てる革新的なハイブリッド型セル生産方式が本格稼働している。バッテリーパックの自動組み付けステーションには最新鋭の産業用ロボットが整然と並び、ミリ単位の精度で巨大なモジュールをシャシーへと統合していく。
現場エンジニアの一人は声を潜めて語る。「航続距離と積載効率のトレードオフを打破する新型プラットフォームのテストは最終段階に入っている。古河で培ったモジュール化技術は、今後の日野の命運を握る」。都市間輸送を担う大型トラックからラストワンマイル配送車まで、商用EVの概念を覆すモデルがこの地から市場へと放たれようとしている。