春の訪れとともに数千本の桜が咲き誇る高田城址公園観桜会は、上越市最大の観光資源であり、市民の誇りでもある。夜桜を照らすぼんぼりの灯りと三重櫓のコントラストは全国的な知名度を誇り、短期間に莫大な経済効果を街にもたらす。
だが、単なる一過性の集客イベントにとどまらない持続可能な観光モデルの構築が、現在強く求められている。来訪者の動線をいかに高田本町の商店街や直江津エリア、温泉地へと波及させるか。駐車場の混雑緩和や受入環境の整備、さらには四季を通じた通年観光への転換など、観光行政が克服すべき課題は多い。伝統行事のブランド価値を維持しつつ、地域経済全体を潤す仕組みへの脱皮が図られている。