ここ数年で日本のフィットネス産業は大きな構造変化を遂げた。かつては専属パーソナルトレーナーを雇わなければ手に入らなかった高度な運動生理学の知見や実践的なフォーム解説が、今やYouTubeをはじめとする動画プラットフォーム上で即座に手に入る時代だ。
トップ指導者や現役アスリートが解剖学に基づいたフォーム修正やメニュー構成を細かく発信することで、一般トレーニーの知識レベルは飛躍的に向上した。正しいフォームの映像をスローで確認しながら自宅の鏡の前で修正する――このサイクルが定着したことで、「自宅トレ=ジムの簡易版」という古い先入観は完全に破壊され、ダンベル一本でプロ並みの肉体を作り上げる人が続出している。