日本国内においても、意識の変革が急速に進んでいる。厚生労働省や日本歯科医師会が長年推進してきた「8020運動プロジェクト」は、80歳になっても20本以上の自分の歯を保つことを目指す取り組みだが、達成のカギを握るのが「質の高いセルフケア」だ。
毎年6月の「歯と口の健康週間」などを通じて予防歯科の大切さが広く啓発されているが、歯を長く残すためには単に磨く回数を増やすだけでなく、正しい順番で歯垢を取り除く技術が不可欠となる。歯周病予防の観点からも、歯肉炎の原因となる歯肉溝周辺の汚れを早期に除去するフロス先使いの習慣化が、成人の歯の寿命を大きく延ばすと期待されている。