番組の長い歴史の中で、破格のギャラを手にしていたとされるのが、かつて司会として番組の黄金期を支えた桂歌丸氏だ。同氏が司会を務めていた時代の出演料は、1本あたり150万円に達していたという証言も残されている。これは現行の司会者相場をも上回る、番組史上最高の単価である。
なぜ歌丸氏に対してこれほどの高額ギャラが支払われていたのか。そこには単なる「司会者」としての枠を超えた圧倒的な存在感があった。体調の不安を抱えながらも高座や大喜利に立ち続け、視聴率20%超を連発させた功績は計り知れない。番組のブランド価値そのものを底上げした功労者への正当な評価として、局側も最高峰の待遇で報いていたのである。
また、歌丸氏の存在は他の回答者たちのギャラ水準をも引き上げる防波堤の役割を果たしていた。大物落語家が正当な対価を受け取ることで、落語界全体におけるメディア出演の価値が担保されていたという側面は見逃せない。