都内某所のアトリエ。床一面には絵の具の飛沫が飛び散り、壁には描きかけの巨大なキャンバスが立てかけられている。現在取り組んでいる未公開のアート構想について尋ねると、彼はいたずらっぽく笑いながら次なるヴィジョンを明かしてくれた。
「これまでは平面の中に自分の世界を閉じ込めていたけれど、次は空間そのものを破壊して再構築したい」
彼が構想しているのは、巨大な立体造形と廃材、そして自身がプログラミングした音響空間を融合させた体験型インスタレーションだ。従来の展示空間のルールを覆し、来場者が二次元の世界観に物理的に没入できる仕掛けを練り上げているという。単なる個展の枠組みを超えたこのプロジェクトは、海外の主要アートフェアでのお披露目を目指して着々と準備が進められている。