生成AIの爆発的普及は、GPUやHBM(高帯域幅メモリ)だけでなく、大容量SSDの需要を一変させた。学習用データの膨大化に伴い、超高密度なNANDフラッシュを備えたエンタープライズSSDの引き合いがパンク状態に陥っているのだ。
キオクシアの四日市工場および北上工場では、最先端の第8世代・第9世代3D NANDのフル生産が続く。かつて価格暴落に苦しんだ同社が、わずか数クォーターで莫大な手元資金を蓄積できたのは、まさにこの「AIデータインフラのストレージ特需」を真っ向から捉えたからにほかならない。潤沢な資金は、設備投資だけでは消化しきれないレベルに達しており、自社株買いという形での自社株買い戻しが最も合理的な財務選択となった。