イタリア料理の奥深さは、麺の太さがわずか0.1ミリ変わるだけで名前が変わり、合わせるべき調理法が一変する点にある。スパゲッティはその代表格に過ぎない。
一般的に、日本で最も汎用性が高いのは1.6mm〜1.8mm前後のスパゲッティだ。しかし、1.4mm前後は「スパゲッティーニ」、1.2mm前後は「フェデリーニ」と呼ばれる。さらに細い1.0mm未満の極細麺は「カッペリーニ(天使の髪の毛)」と呼ばれ、冷製パスタや軽いスープに重宝される。
逆に太麺の世界に目を向けると、2.0mm以上の力強い「スパゲットーニ」、中心に穴の空いたストロー状の「ブカティーニ」、平打ちの「フェットチーネ」や「タリアテッレ」などが並ぶ。形状ごとに異なるテクスチャーを楽しむことこそ、パスタ文化の醍醐味といえる。