2026年に入り、冠婚葬祭の現場でも急速に普及が進んでいるのが、スマートフォン決済や事前決済システムを活用した「デジタル香典」だ。特に遠方に住んでいて物理的に参列できない若年層を中心に利用が広がりを見せている。
現金書留を送る手間の解消や、遺族側の集計作業の効率化、紛失リスクの軽減といったメリットが評価される一方で、伝統的な儀礼を重んじる高齢層からは「味気ない」「不躾だ」といった反発の声も根強く残る。
遺族側から明確に専用のデジタル受付URLや案内が提示されている場合を除き、個人間の送金アプリなどで勝手に送金するのは避けた方が賢明だ。弔いの意を示す行為においては、利便性以上に「相手への敬意と配慮」が優先されるべきであることを忘れてはならない。