かつてのお城巡りといえば、シニア層の静かな趣味というイメージが強かった。しかし、その常識は完全に崩れ去った。現在の城郭イベント会場では、10代の若者から子連れのファミリー、さらには大きなバックパックを背負った外国人の姿が目立つ。
熱狂の引き金となっているのが、季節限定やイベント限定で発行される特殊仕様のカードだ。箔押し加工やホログラム、戦国武将の家紋が浮き出る特殊印刷など、コレクション欲を極限まで刺激する仕掛けが施されている。ある地方都市で開催された城フェスでは、開場前3時間で1000枚の限定カードが即完売。手に入れられなかったファンが落胆の声を上げる光景は、もはや有名アーティストのライブチケット争奪戦さながらである。