2000年代、吹石一恵は名実ともに日本映画界を牽引する女優へと成長を遂げる。その代表例が、三池崇史監督が手掛けた2004年の大ヒットホラー映画『着信アリ』だ。恐怖に直面する人間の極限状態を鬼気迫る表情で演じ切り、作品に圧倒的な緊張感をもたらした。
映画での評価にとどまらず、日本のテレビドラマ界でも幅広いジャンルでバイプレイヤー、そして主演として八面六臂の活躍を見せる。シリアスなサスペンスから心温まるホームドラマ、コミカルな役柄まで自在に演じ分ける柔軟性は、彼女が単なるビジュアル先行の女優ではなく、真の実力派であることを決定づけた。