物語の大きな転換点となったのが、化化学の天才ウォルター・ホワイトとの出会いと対立だ。圧倒的な製造技術を持つウォルターと、完璧な流通網と巨大地下ラボを提供するガス。当初は互いの利益のために組まれた冷徹な同盟は、やがて生存をかけた血みどろの主導権争いへと変貌していく。
「ボックスカッター」の衝撃的なシーンで見せた静かな威嚇や、最期までネクタイを整えて倒れた伝説的な終焉。一連の攻防は最高峰のクライム・ドラマとして世界中の視聴者を震撼させた。男たちの矜持とエゴが衝突したあのドラマチックな結末は、今なお語り継がれるテレビ史のハイライトだ。