もうひとつ、ファンの間で波紋を広げたのが限定キャラクターコラボを巡る混乱だ。北欧の人気キャラクターや絵本作家とのタイアップ商品は、発売日当日にオープン前から長蛇の列ができるほどの熱狂を生む。しかしその直後、フリマアプリに定価の数倍で出品されるケースが相次ぎ、「本当に欲しい人が買えない」という怒りの声が上がった。
一部で囁かれた「店舗側が転売ヤーを野放しにしている」「在庫を意図的に絞ってプレミアム感を煽っている」という噂の真相はどうなのか。関係筋へのリサーチによれば、事実は大きく異なる。手作業で作られる陶器や限定染めのテキスタイルは大量生産が難しく、想定を遥かに超える需要の急増に供給が追いつかなかったのが実情だ。
現在では個数制限の厳格化やデジタル整理券の導入が進み、現場の混乱は沈静化へ向かっている。希少性を煽るビジネスではなく、一人ひとりの顧客へ適正に手渡したいという売り手側の誠意と、デジタル時代の転売対策という難題が真正面からぶつかり合った一幕だった。