マスクの再利用が危険視されるもう一つの決定的な要因が、マスク内面における雑菌の爆発的な繁殖です。
マスク再利用で雑菌繁殖が進む理由は、着用中のマスク内部が細菌にとって最適な「培養環境」と化している点にあります。人間の呼気には大量の湿気が含まれており、マスク内面は常に湿度80%以上、温度30度前後に保たれます。さらに、呼吸とともに飛散した唾液、剥がれ落ちた角質、皮脂が不織布の繊維に大量に沈着します。
衛生検査機関の実験では、半日着用した使い捨てマスクの内側には数万個から数十万個の細菌が付着しており、これを放置して翌日に再着用した場合、細菌数が数倍から十数倍に跳ね上がることが確認されています。この不衛生な状態のマスクを再び装着することは、雑菌の塊を鼻や口に密着させているのと同義であり、頑固なニキビや接触皮膚炎などの肌トラブル、さらには嫌な口臭の原因へと直結します。