街道が無法地帯と化す中、治安維持を担う和歌山県警察本部との対立は激化の一途をたどった。深夜の国道24号や42号を舞台に繰り広げられた取り締まりは、まさにいたちごっこだった。警察側は機動隊の投入、検問の徹底、さらには共同危険行為の厳罰化を推し進め、包囲網を急速に狭めていった。
ビデオカメラによる証拠保全や、家庭・学校を巻き込んだ徹底的な解体工作は、若者たちから次第に疾走の場を奪っていった。かつて夜の静寂を切り裂いたエキゾーストノートは、厳罰化の波と法改正によって確実に封じ込められ、昭和から平成へと移り変わる時代の中で、公道における彼らの居場所は完全に消滅した。