すべての始まりは、アニメ第48話・49話(原作第10巻)の「外交官殺人事件」だった。突如として毛利探偵事務所に現れた平次は、風邪をひいて体調を崩していた江戸川コナンに中国の酒「白乾児(パイカル)」を飲ませる。この偶発的な出来事が、工藤新一の肉体を一時的に取り戻すきっかけとなった。
ライバルとしての強烈な対比。探偵としてのプライドの激突。日本の少年漫画史に残る歴史的出会いと言っても過言ではない。平次は鋭い推理を展開するものの、わずかな誤認から真実を見誤る。それを正したのは、元の姿に戻った新一だった。「勝ちも負けもない、真実はいつもひとつしかない」という名言は、ここから誕生した。
この敗北を経て、平次は自らの未熟さを認め、より深みのある探偵へと成長を遂げていく。同時に、コナンの正体が新一であることを見破る唯一無二の理解者としてのポジションを確立した。二人の間に芽生えた固い友情は、その後の数々の事件解決において最強の武器となる。