レトロな長屋とクリエイターの店舗が共存する中崎町や梅田周辺のキタエリアは、職人たちのこだわりが凝縮されたかき氷の聖地として知られる。このエリアの特徴は、何と言っても「素材へのあくなき探求心」だ。産地直送のオーガニックフルーツはもちろん、全国の茶農家から直接買い付ける稀少な一番茶を贅沢に使用した濃厚なお茶シロップなど、素材そのものの輪郭をくっきりと際立たせたメニューが並ぶ。
ある人気店では、注文を受けてから果実を挽き割り、生のフレッシュ感と果汁のジューシーさをそのまま氷の上にドリップするパフォーマンスも話題を集めている。削り手の指先の感覚一つで仕上がりが変わるため、カウンター越しに静かに繰り広げられる職人の手さばきを見つめる時間すらも、贅沢な体験の一部として昇華されている。