大野智という存在を語る上で欠かせないのが、俳優およびアーティストとしての規格外の才能だ。2008年の連続ドラマ初主演作『魔王』で見せた狂気と切なさを同居させた復讐劇は、当時のドラマ界に強烈なインパクトを与えた。セリフの行間や目線の動きひとつで視聴者を圧倒する演技力は、アイドルという枠組みを遥かに超えた評価を獲得した。
さらに主演映画『忍びの国』では、卓越した身体能力を生かした殺陣と、独特の脱力感を持つ主人公・無門を見事に体現。圧巻のアクションシーンは国内外で絶賛された。また、近年では各種配信サービスやNetflixなどで過去の出演作やドキュメンタリーが配信され続け、新規ファンを獲得し続けている。彼の残した表現の軌跡は、今も色あせることがない。